単語は、参考書や過去問を解きながら覚えれば3級には十分です。 そのうえで私が生徒を見ていて思うのは、点が伸びないときは文法が原因のことが多いということです。
- 単語は覚えたのに、点数が伸びない
- リスニングはできるのに、筆記で落とす
- なんとなくで選んで、あとで解説を読むと「知っている文法」だった
- あと数点で不合格だった
これらに心当たりがあるなら、足りないのは単語ではありません。 中学英語の文法のうち、5つの項目のどれかが抜けている——そう考えたほうが、次の一手が決まります。
1. be動詞と一般動詞が、1つの文に混ざる
3級でつまずきやすいところです。
動詞は1つの文に1つだけです。be動詞(am / is / are)は「〜です」、 一般動詞(play / go / like)は「〜する」。どちらも動詞なので、並べて使うことはできません。
例外は進行形(am playing)と受動態(is played)ですが、 これは「be動詞+ing」「be動詞+過去分詞」という決まった形です。 be動詞+動詞の原形は、常に誤りです。
2. 三単現の s が抜ける・要らないところに付く
「主語が he / she / it(3人称単数)で、現在の話のとき、動詞に s を付ける」というルールです。
否定文・疑問文になると does がsを引き受けるので、動詞は原形に戻ります。 ここで「✕ doesn't plays」と書いてしまう方が非常に多いです。
3. 過去形と過去分詞の区別がついていない
3級では現在完了(have+過去分詞)が出ます。ここで過去形を入れてしまう誤りが増えます。
see — saw — seen のうち、have の後ろに置けるのは3つ目だけです。 不規則動詞を覚えるときは、原形・過去形・過去分詞の3つをセットで声に出すのが確実です。 2つ目までで止めると、現在完了で必ず詰まります。
なお、go の場合は have been to(行ったことがある)と have gone to(行ってしまって今ここにいない)で意味が変わります。 「行ったことがある」と言いたいときは been を使います。これも3級で狙われる区別です。
4. 疑問文の語順が作れない
特に間接疑問(文の中に疑問文が入る形)で崩れます。
文の中に入った疑問文は、ふつうの語順(主語 → 動詞)に戻ります。 does も消えて、三単現の s が動詞に戻ってきます。3級の筆記で狙われる形です。
5. 不定詞と動名詞を、なんとなく選んでいる
to do(不定詞)と doing(動名詞)のどちらを使うかは、前の動詞で決まります。
- to do をとる動詞:want / hope / decide / plan / promise
→ これからすること(未来のイメージ) - doing をとる動詞:enjoy / finish / stop / keep / practice
→ すでにしていること(実際の行為のイメージ)
丸暗記でも解けますが、「これからのこと」か「実際にしたこと」かで考えると、 知らない動詞が出たときにも推測が効きます。
自分がどこで落ちているか、確かめる方法
過去問を解いたあと、間違えた問題を次の5つに分類してみてください。
- be動詞と一般動詞——動詞が2つ並んでいなかったか
- 三単現——s の付け忘れ、does の後ろに s を付けていないか
- 過去分詞——have の後ろに過去形を入れていないか
- 疑問文の語順——文の中の疑問文を、疑問文の語順のままにしていないか
- 不定詞と動名詞——前の動詞を見ずに選んでいないか
5問以上が同じ項目に集まったら、そこが原因です。 単語帳を1周する前に、その項目だけをやり直したほうが、点数は速く戻ります。
分類してみて「どれにも当てはまらない・本当に単語を知らなかった」が多い場合は、単語で正解です。 ただしその場合も、3級レベルで出る単語は限られているので、 市販の単語帳1冊を繰り返すほうが、複数冊に手を出すより確実です。
この5項目を、順番どおりに学べるアプリを作りました
この記事で挙げた項目は、すべて最初のほうのレッスンに入っています。
- 100レッスンを、やさしい順に並べています
be動詞 → 一般動詞 → 三単現 → 過去形 → 過去分詞、と積み上がる順番です。抜けている項目だけを選んで解くこともできます。 - 英文が S・V・O・C で色分けされます
動詞が2つ並んでいないか、主語がどれかが、色で見えます。 - 自分の訳をAIが添削します
「なんとなく合っている」訳を、その場で判定します。言い回しが違っても、意味が取れていれば正解にします。
クレジットカードの登録は不要です。3級・準2級・準2級プラス・2級のレベル別に収録しています。
おわりに
単語は、参考書や過去問を解きながら覚えれば3級には十分です。そのうえで点が伸びないときは、文法を見てみてください。
3級で問われる文法は、中学3年間で習う範囲がほぼすべてです。 範囲が決まっているぶん、どこが抜けているかを特定できれば、対策は短期間で終わります。
落ちた回の答案を見返して、間違いを5項目に分けてみてください。 たいていは1つか2つに偏っています。そこだけをやり直すのが、次の合格までのいちばん短い道です。
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