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AI英語塾英検対策 > 英検2級の長文が読めない理由
英検®2級 長文読解

英検2級の長文が読めないのは、
単語力ではなく「文の構造」のせいです

前置詞・関係詞・カンマを目印に、36語の長文をほどいてみせます。

英検2級の長文で、こんな状態になっていませんか。

  • 単語はだいたい分かるのに、文の意味がつながらない
  • 一文を何度も行ったり来たりして、読み終わるころには最初を忘れている
  • 時間が足りなくて、最後の大問が塗り絵になる
  • 選択肢の英文の意味が取れず、なんとなく似ている単語で選んでしまう

長文が読めない原因は、単語を知らないからだと思われがちです。でも、実際に「読めなかった文」を1文ずつ分解してみると、 知らない単語はほとんど入っていないことが多いです。

分からないのは、その単語同士がどうつながっているのか——つまり文の構造です。

この記事では、英検2級の長文を「構造で読む」方法を書きます。単語を増やす話は出てきません。

1. なぜ「単語は分かるのに読めない」が起きるのか

たとえば、こんな一文です。英検2級レベルの、ごく普通の文です。

The students who joined the program last year said that living abroad changed their view of the world.

使われている単語は、すべて中学〜高校基礎レベルです。students, joined, program, said, living, abroad, changed, view, world。 難しい語は入っていません。

それでも読みにくいとしたら、原因は語彙ではありません。この文の骨組みが見えていないからです。

骨組みだけを抜き出すと、こうなります。

The students ... said that ... (その生徒たちは……と言った)

これだけです。「誰が」「どうした」は、students said の2語しかありません。残りはすべて、その2語に対する説明です。

この2つが見分けられれば、文はほどけます。逆にここが見えないと、単語を全部知っていても意味は取れません。

2. 英文の骨組みは、5つの部品でできている

英文は、たった5種類の部品の組み合わせでできています。

大事なのは、最後の M(修飾語) です。

文の骨組みは S・V・O・C の4つだけで、M はいくら増えても骨組みではありません。

英文が長くなるのは、ほとんどの場合 M が増えているだけです。だから、M を括弧に入れて外してしまえば、長い文も短くなります。

さきほどの文で試します。M を括弧に入れると、こうなります。

The students (who joined the program last year) said that living abroad changed their view of the world.

括弧の中は「どんな生徒か」の説明なので、骨組みではありません。外すと、

The students said that living abroad changed their view of the world. (生徒たちは、〜と言った)
主語 動詞 目的語 修飾語(外す)

長い文に出会ったら、まずこれをやります。単語の意味を考える前に、M を外して S と V を探す。

3. M を見つける目印は、決まっている

「M を外す」と言われても、どこが M なのか分からない——そう思ったかもしれません。 ただ、M の始まりには、たいてい目印があります。覚えるのは次の3種類だけです。

目印①:前置詞(in, on, at, for, with, from, to, of, by ...)

前置詞が出てきたら、そこから名詞のカタマリの終わりまでが M です。

The book (on the desk) (in my room) is mine. → 骨組みは The book is mine. (その本は私のものだ)

前置詞のカタマリを2つとも外すと、たった4語になりました。

目印②:関係詞(who, which, that, where ...)

関係詞は「直前の名詞を説明します」という合図です。説明の終わりまでが M になります。

The email (which I received yesterday) was from my teacher. → 骨組みは The email was from my teacher. (そのメールは先生からだった)

目印③:カンマ(,)

カンマは「ここで一区切り」の合図です。文頭のカンマまでは、たいてい M です。

(In many countries,) people are trying to reduce plastic waste. → 骨組みは People are trying to reduce plastic waste. (人々はプラスチックごみを減らそうとしている)

この3つだけで、英検2級の長文に出てくる M のほとんどが処理できます。 前置詞・関係詞・カンマ。この3つを見たら、そこから M が始まる。

4. 実際にやってみる(36語の長文)

実際の長文に近い文で、通してやってみます。

Although many people believe that recycling solves the problem of plastic waste, researchers at a university in Japan found that only a small part of the plastic collected in cities is actually made into new products.

36語です。一息では読めません。でも、目印を探すだけで分解できます。

  1. カンマまでを M として外す
    (Although many people believe that recycling solves the problem of plastic waste,)
    Although で始まってカンマで終わるので、ここは丸ごと M。「多くの人は〜と信じているけれど」という前置きにすぎません。
  2. 残りから前置詞のカタマリを外す
    researchers (at a university) (in Japan) found that ...
  3. 骨組みが出る
    researchers found that ...
    (研究者たちが、〜ということを発見した)

36語の文の中心は、researchers found の2語でした。that 以下はすべて「何を発見したか」の中身です。

その that 以下も、同じ手順で分解できます。

that only a small part (of the plastic) (collected in cities) is actually made (into new products) that only a small part is made (ごく一部だけが作られている)

つまり全体は、こうなります。

「多くの人はリサイクルで解決すると信じているが、日本の大学の研究者たちは、都市で集められたプラスチックのごく一部しか新製品にされていないことを発見した」

単語は難しくありません。難しかったのは、36語のどこが骨組みなのかでした。

5. 「返り読み」は、やめなくていい

長文の勉強法でよく言われるのが「返り読みをやめて、前から読め」です。

私はこれで遠回りをしました。構造が取れないうちに前から読もうとしても、意味は取れません。

順番は逆だと思っています。

  1. まず、返り読みしてでも正確に構造を取る(精読)
  2. 構造が取れるようになってから、同じ文を何度も音読する
  3. 音読を繰り返すと、返り読みしなくても意味が入るようになる

前から読めるようになるのは、構造把握が自動化された結果です。目標であって、手段ではありません。 だから、いま返り読みをしていても気にしなくていいと思います。まず正確に取る。速さは後からついてきます。

6. とはいえ、一人だと「合っているか」が分からない

ここまでの方法は、やること自体はシンプルです。M を外して、S と V を探す。それだけです。 でも、独学だとここで詰まります。

自分が取った構造が、合っているか分からないのです。

「たぶんこれが主語だろう」と思って読み進めて、意味が通らない。どこで間違えたのかも分からない。 答えを見ても「訳」しか載っていないので、自分の構造の取り方のどこが違ったのかが確認できない。

単語なら辞書で確認できます。文法問題なら解説がついています。でも、 「この長文のこの一文の、どこが主語でどこが修飾語か」を教えてくれる教材は、ほとんどありません。

文の構造が「見える」学習アプリを作りました

この記事で書いた「M を外して骨組みを見る」を、そのまま機能にしています。

  • 英文が S・V・O・C・M で色分けされる
    収録しているすべての読解英文にマークアップを付けています。この記事と同じ配色です(役割名も併記)。
  • まず自分で訳してから、答え合わせができる
    いきなり解説を見るのではなく、自分の読み方のどこがズレていたかが分かる順番にしています。
  • その文に出てくる文法と、音読のこつが表示される
    関係詞や分詞構文が出てきたら、その箇所の説明が出ます。

7日間、無料で試す

クレジットカードの登録は不要です。準2級・準2級プラス・2級のレベル別に収録しています。

おわりに

英検2級の長文が読めない原因は、多くの場合、単語力ではないように思います。

文のどこが骨組みで、どこが飾りなのかが見えていない——私自身も、生徒を見ていても、そう感じることが多いです。

私がやっているのは、3つです。

  1. 前置詞・関係詞・カンマを見たら、そこから M が始まると考える
  2. M を括弧に入れて外し、S と V を探す
  3. 構造が取れた文を、何度も音読する

単語帳を1冊増やすより、この3つのほうが効いたというのが私の実感です。 単語を増やしても読めるようにはなりませんでしたが、構造を取れるようになった時点で、急に読めるようになりました。

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