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保護者の方へ

子どもの英語、いつから始めるべき?
——焦らなくていい、科学的な理由

複数の中高生に英検を教えてきた経験と、第二言語習得研究の知見から書いています。

「うちの子、英語を始めるのが遅いんじゃないか」——多くの保護者が抱える不安です。

早くから英会話教室に通わせたものの、効果が出ているのかよくわからないまま 続けているというケースは少なくありません。

  • 周りの子が英語を始めていると、うちも急がなきゃと思ってしまう
  • 早期の英会話教室に通わせているが、効果が出ているのかよくわからない
  • 「何歳までに始めないと手遅れ」という話をどこかで聞いて不安になる
  • 高額な教材や早期教育の広告を見るたびに焦りが増す

この記事では、そうした不安が第二言語習得研究によって、どこまで裏付けのある話なのかを 整理します。結論から言うと、小さい頃から英語をやらせなかったからといって、まったく焦る必要はありません。

1. 早期の英会話教室で、効果がよくわからないケースは珍しくない

子どもがまだ小さいうちから、英会話教室に通わせる家庭は多くあります。 これからは英語が大事だという考え方は、ごく自然なものです。

子どもは楽しそうに通う。先生も良い方が多い。でも、 それが本当に英語力につながっているのか、よくわからないまま続けているケースは珍しくありません。

効果が出ていない、と言い切れるほどはっきりした話でもない。かといって、 目に見えて伸びている実感もない。そのモヤモヤをずっと抱えていました。

2. モヤモヤの正体は、インプット量の差だった

そのモヤモヤが、田浦秀幸氏の著書『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』(マイナビ新書)を読んで、 スッと腑に落ちました。

赤ちゃんが日本語を覚えられるのは、朝から晩まで、365日、途切れることなく言葉のシャワーを浴び続けているからです。 この本によれば、母語は1年でおよそ3500時間ものインプットがあるといいます。

一方、週1回の英会話教室に通っても、年間せいぜい35時間程度にしかなりません。 母語のわずか100分の1のインプット量で、母語と同じような早期教育の効果を期待するのは、 そもそも無理があるのです。

つまり

「効果があるのかよくわからない」と感じていたのは、教室のせいでも子どものせいでもありません。 単純に、効果を実感できるレベルのインプット量に、そもそも届いていなかったということです。

3. むしろ、認知力が育ってからのほうが理にかなっている

さらにこの本には、興味深いデータが紹介されています。4歳の子どもと10歳の子どもを比べると、 10歳のほうがむしろ英語を早く身につけられる場面が多いというのです。

理由は「認知能力」です。10歳ともなれば、数学や理科と同じように「なぜこうなるのか」というルールを理解し、 教えられた方法を自分で応用する力が育っています。年齢が上がるほど、この認知能力の高さが語学学習において むしろ強みとして働くのだと、この本では説明されています。

これは指導実績とも一致する話です。英語の文法をロジカルに理解するには、そもそもある程度の理解力・認知力が 土台として必要だからです。「なぜこの形になるのか」を筋道立てて考える力がついてくるのは、 早くても小学校高学年から中学生にかけて。この時期以降であれば、文法をしっかり学ぶことで 十分に英語力は伸びていきます。

実際、複数の中高生を指導してきた実績を見ても、この年齢以降にしっかり取り組んだ生徒は、 着実に英語力を身につけています。

4. 基礎力がないまま実践に飛び込んでも、非効率

この本には、こんな一節もあります。

文法的な基礎力なしにいきなりネイティブに習うのは非効率。まずは自分の現状にあったトレーニングから 始めるべき

『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』より

これはスカイプ英会話の文脈で語られている話ですが、早期の英会話教室にもそのまま当てはまります。 文法や語彙という土台がまだできていない段階で、いきなり実践的な会話練習をさせても、身につく効率は 決して良くありません。

まずは基礎力を固める段階が必要で、それを飛び越えて「習うより慣れよ」で進めても、 なかなか積み上がっていきません。効果を実感しにくい早期英会話の多くは、この順番の問題に 行き着きます。

5. だから、焦る必要はありません

小さい頃に英語をやらせなかったからといって、まったく焦る必要はありません。 認知力が育ってきた段階から、しっかり文法を学んでいけば、英語を話せるようになる 土台は十分に作れます。それは小中学生からでも、高校生からでも、社会人からでも変わりません。

世の中には早期教育に関する情報があふれていて、「早く始めないと乗り遅れる」という不安を煽られがちです。 でも、大切なのは早さではなく、年齢や発達段階に合った正しい方法で、自分の現状にあった 順番で積み上げていくことです。それさえできれば、何歳からのスタートでも十分間に合います。

第二言語習得研究の知見と指導実績、その両方が指し示す答えは同じです。 焦っている保護者の方の参考になればと思います。

参考文献

田浦秀幸『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』マイナビ新書、2016年

「文法から」の学び方を、そのままアプリにしました

自分の子どもと中高生に教えてきたやり方を、そのまま形にしました。 小中学生からでも、高校生からでも、学び直しの社会人でも、無理なく文法の土台を作っていけます。

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    主語・動詞・目的語・修飾を色分け表示。文の仕組みが目で分かります。
  • 1文ずつの音読(回数カウンター付き)
    かたまりごとに5回、文全体で10回。教室で徹底させているのと同じやり方です。
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※ 英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。本サービスは同協会とは一切関係ありません。 収録している問題・例文はすべて独自に作成したオリジナル教材で、実際の検定問題の転載ではありません。